FP3級受験までの道15【債権】
本日は債権についてまとめていきます。
債権とは
発行者(国や地方公共団体、企業)が資金を借りる際、発行する借用証書(国債、地方債、社債)
債権や株式を合わせて有価証券という。
債権の基礎知識
償還期限(満期)まで保有すると額面全額で償還(返還)される。
※額面金額:債権に記載された金額
償還前に時価で(売却価格)で換金することもできる。
債権の発行時には額面金額ではなく発行価格で、途中購入の場合時価(購入価格)で取引される。
※発行価格:額面金額100円あたりで表示される。
額面金額100円に対し、発行価格が100円の場合パー発行。高い場合をオーバーパー発行。 安い場合をアンダーパー発行
債権には定期的(年2回ないし1回)に利子がつく利子債。
利子がない代わりに額面金額から利子相当分を割り引いた価格で発行され、満期時に額面で償還される割引債がある。
債権の利回り
利回り
「購入価格」に対する、「1年間の収益合計(利子+差益)」の割合
利回り(%)=(1年間の収益合計÷購入価格)×100
1年分の利子=額面金額×表面利率
1年当たりの差益=(売却価格−購入価格)÷所有期間
直接利回り
購入価格に対する年間の利子の割合
応募者利回り
発行時に購入し、満期まで所有した場合の利回り(単利計算)
所有期間利回り
償還の前に売却した場合の利回り(単利計算)
最終利回り
時価で途中購入し、満期まで所有した場合の利回り(単利計算)
社債
一般企業が設備投資などの事業資金を投資家から調達するために発行する債権。
社債は「会社の借用書」
企業は社債を発行し、投資家に利息を支払い、一定期間後に償還する。
業績が好調な会社はリスクが少ないため、市場価格が上昇(利回りが低下)。
不調な会社はリスクが高いため市場価格が下落(利回りは上昇)する。
国債
日本国政府が発行する債権。
発行額が最も多い債権。
新発10年国債の利回りは、日本の長期金利の指標となっている。